みかん、オレンジの皮は捨てないで! 驚くほど使い道があります。

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今回は、みかんやオレンジの皮の活用法についてです。

 

みなさん皮を捨てていませんか? だったらもったいない!

すごく使い道があるのに。最大限に活用すれば、家計にも、健康にも、衛生にも役立つ上に、ほぼゴミゼロになります。ぜひ余すところなく使い倒してください!

 

 

健康への驚くべき効果

皮には体調不調や病気の予防に効果があります。みかんの皮は「陳皮」として古くから中国の漢方薬として使われてきたので、その効果はお墨付きですね。

 

皮はそのまま食べても美味しくありませんが、成分を上手に食生活に取り入れることで、実に多様な効果を得られます。使い方も含めてご紹介します。

 

コレステロール値を下げる

皮には ファイトケミカルフラボノイド が含まれ、コレステロール値を下げるのに大変有効と言われます。 抗酸化成分が血栓や血管の詰まりを防ぎ、動脈硬化を防ぐほか、高血圧、心臓発作、脳卒中のリスク予防にも役立ちます。

 ファイトケミカル - Wikipedia

 フラボノイド - Wikipedia

 

胸やけ解消

皮のアルカリ性成分が、胃酸過多を防ぐのに効果的です。スムージーやお茶で摂取するのがよいと紹介されていますが、私が試した経験では、スムージーだと飲みづらい上に、多量の皮を消費できません。

 

おすすめはお茶です。皮を煮出してもよいですが、ずぼらーには面倒なので、紅茶やハーブティーの茶葉と一緒に皮を入れて飲みます。フルーティーで癒されます!

日常的に胸やけを患っている人は、皮のお茶を毎日1杯飲むとよいそうです。

 

便秘に効く

皮のお茶を飲むと、便通がよくなり、逆に下痢にも効きます。直腸内の不要物を取り除いたり、過敏性腸症候群、炎症性疾患の予防効果、腸内細菌とも相性がよく、腸の健全化に効果があります。

 

咳止め効果

皮は果実の10倍のビタミンCを含み、抗酸化作用があります。ウィルスと菌の増殖を遅らせ、免疫向上にも効果大です。他にも、ヘスペリジン というポリフェノールの1種が含まれ、炎症を抑え、気管支炎や喘息にも効果があります。

 ヘスペリジン - Wikipedia

 

先ほど紹介したお茶に、生姜や黒砂糖を加えて飲んでみてください。

 

殺菌、抗菌効果

前述のフェノールとビタミンCなどには殺菌・抗菌効果もあります。大腸菌やリステリア菌に対して、体の内外から病原菌と戦ってくれる他、風邪やインフルエンザ、肺がん予防にもなります。

 

口内の衛生

もっと身近なところでは、口中を清潔に保ってくれます。

口中の雑菌の多さは、Web検索でもたくさん出てきますよね。皮の成分は雑菌の繁殖を抑え、雑菌による口臭を防いでくれます。また、歯石の付着も防ぐので、歯石に伴う炎症予防にもなります。さらには、知覚過敏にも効果があるそうです。

 

皮を噛んだり、歯や歯茎に擦りつけるとよいそうですし、皮のお茶を飲む際に、少し口中でカミカミごっくんするのもいいです。

 

ダイエット効果

皮にはデトックス効果があるのでダイエットにも向いています。

お茶として飲んだり、乾燥皮を粉にして料理の香りづけにしたり、オレンジピールのジャムとして利用することで、体のクレンジング効果が期待できます。満腹感を保つ効果もあるので、食べ過ぎ防止にもなります。

 

美肌効果

皮に豊富に含まれるビタミンCなどの抗酸化物質は、老化や日焼けによるシミに効果があるほか、ニキビや吹き出物の予防にもなります。

 

これだけ効果があると、果実より皮の方が魅力的にみえてきますよね。

 

日常生活にもこんなに使える!

皮は、食生活だけでなく、日常生活にもたくさん使えます。

 

掃除の強力な助っ人

皮に含まれる リモネン は、水垢・石鹸汚れ・台所の油汚れ・油性ペン、などを強力に落としてくれます。スーパーで売られている油汚れ用洗剤に「オレンジ」が付いた名前のものを見かけると思います。皮にはそれだけ効果があるということです。

 リモネン - Wikipedia

 

家具のワックス

皮には家具のつや出し効果があり、ワックス代わりに使えます。皮で作った液で家具を拭き掃除すれば、手垢や手油が取れて、同時にワックスがけもできて一石二鳥です。

 

家計が大助かり。驚くべき経済効果!

ここまで、皮の効能や使い道についてたくさんご紹介しましたが、これらをフル活用することで、どれだけ家計が助かるかシミュレーションしてみましょう。

 

【胃薬】 興和新薬「キャベジンコーワα 300錠」で計算してみます。慢性的に利用する人は、1日31円 × 365日 = 11,315円もかかります。

 

【便秘薬】 皇漢堂製薬「ビューラックA 400錠」で計算してみます。慢性的な便秘の人は毎日飲んでいるので、1日6円 × 365日 = 2,190円 かかります。

 

【風邪薬】 殆どの人が、ひと冬に1回は風邪薬を買い、半数が薬局で購入するそうです。一番人気の「パブロンSゴールドW錠 60錠」は1箱1,600円位。

 

【マウスウォッシュ】 一番人気は、ウエルテック「コンクールF100ml」1年で約3箱使うと、3,000円位かかりますね。

 

【ダイエット】 1カ月間でダイエットにかけるお金は、大体5000円位が目安のようです。1年で6万円もかかっています。

 

【掃除用洗剤】 大掃除などのイベントで、換気扇などの油汚れ用に、ホームセンターで洗剤を買ったりしますよね。強力な市販品と比べても遜色ありません。

 

これらのものが、捨てていた皮で補えるとしたら、かなり家計にやさしいですね。

 

おすすめの使い倒し術。もう捨てるところなし!

実際に我が家でやっている使い倒し術をご紹介します。

捨てるところがないので、種 以外にゴミがでません。ゴミゼロです。

 

 基本的な流れはこんな感じです。

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皮の残留農薬を落とす方法

無農薬のものが理想ですが、そうでない場合は、買ってきた時にまとめて処理しちゃいましょう。色んな方法がありますが、簡単な方法をご紹介します。

 

1.やさしく塩で揉む

2.塩水に5~10分漬ける

3.お酢に5~10分漬ける

4.葉物やパスタを茹でたら、ついでに残り湯で30秒ほど茹でる(オレンジならこの程度の加熱でボイルされませんからご安心を)

 

食べる

温州みかんで皮がやわらかいものは、果肉と一緒に丸ごと食べるのがおすすめです。冬になるとみかんを1日に5個位食べていましたが、丸ごと食べると腹持ちがよいので1個で十分だし、栄養は果肉の何倍も摂取できます。

ただし1個で足らない時は、2個目からは果肉だけがいいです。刺激が強いです。

 

皮を乾燥させる

果肉だけ食べると皮が出るので、乾かします。内側の白い部分も、前述のヘスペリジンなどビタミンPが豊富なので残します。

 

オレンジ皮は厚いので、天日干しで腐る経験を何度かしています。電子レンジ200W3分を繰り返して乾かすのがおススメです。冬の温州みかんは天日干しでOKです。

 

完全に乾いたら、適当にカットしてビンで保管します。

私は最終的にコンポストで堆肥にすることも考えて、オレンジは予め細かく切って乾燥させます。温州みかんは乾燥させてからカットします。

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色んな用途① 油汚れ掃除に使う

換気扇、レンジ、ガス台の油汚れに、子供机の鉛筆汚れに使っています。

 

鍋に400ccの水と、オレンジ1~2個分(みかんの皮3~4個分)の皮を入れて火にかけます。沸騰後さらに20分間煮ると、黄色い液体になります。これが「みかん水」です。冷ましたらスプレーボトルなどに入れて使います。

 

ガスコンロなどの油汚れには、スプレーしてしばらく放置し、拭き取ります。

黄色い液体なので、色が着きそうな箇所へは使用しないようお気を付けください。

手の油分も取られてしまうので、長時間使う場合はビニール手袋をしましょう。 

 

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コンロまわりを少し拭いたところ。油汚れが溶けて取れる感じです。

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さらに強力にしたいなら「強力みかんエキス」がおすすめです。

 

先ほどと同じくオレンジ1~2個分(みかんの皮3~4個分)の乾燥皮をビンに入れ、エタノール200mlを入れて蓋をし、日陰で1~2週間寝かせます。液がオレンジ色になったらできあがりです。強力なので、ビニール手袋は必須です。

 

色んな用途② お茶にする

乾燥皮を紅茶やミントの葉に追加して飲みます。フルーティーになります。

 

色んな用途③ 料理の香りづけに使う

大きめの乾燥皮を、小さなおろし金で粉にして使います。鍋のポン酢に入れたり、おひたしや、肉のグリルにかけると、おしゃれな味に変身です。

 

塩と一緒に乾燥させたものをミルで粉にすると、香り塩ができます。私は毎年ライム塩を作ります。このためだけにライムを買ってくる位好きで、とても重宝しています。

 

色んな用途④ 皮をかみかみする

乾燥皮を口の中でかみかみします。少し口さみしいけどカロリーが気になる時、口の中をさっぱりさせたい時にいいです。貧乏臭いと思うかもしれませんが、逆に私はおしゃれな自然派口内洗浄と思っています。

 

使い終わった皮を肥料にする

我が家の優秀なコンポストに投入して、1週間で堆肥ができあがります。

 

コンポストの作り方はこちら

 

エッセンシャルオイル

いつか作ってみたいです。香りも格別だろうなぁー。

 

オレンジ系のエッセンシャルオイルは圧搾法といって、絞ってオイルを抽出するので特別な機械は要りません。農家の方が手絞りで作っている記事をみました。

 

大変な作業ですが作り方は簡単。

オレンジの皮の白い部分をなるべく取り除いたものを、何かしら(手やジュース絞り器)で絞って汁を出します。しばらく放置すると油と水分が分離するので、上澄みのオイルだけをスポイトで吸い取ります。

 

まとめ

いかがでしたか?

普段何気なく捨てているみかんやオレンジの皮って、実に様々な使い道があります。

家計にも、健康にも、衛生にも、掃除にも役に立ち、最後は堆肥になるので捨てるところがありません。ゴミゼロです。

 

こんなに使える皮を捨てるなんて、もうできませんよね!

是非、皮を余すところなく使い倒してください。